今日はあの山へ

関東から電車とバスで行く登山・ハイキング

夏山登山時のテント泊装備を一覧にしてみました(2021年版)

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2023/06/20追記

この記事には2023年度版があります。2023年版の方が少し軽くなっていますのでよろしければご覧ください。

anoyama.hateblo.jp

〜〜〜

今回は私の夏のテント装備について書いてみようと思います。私の現時点での持ち物一覧です(手に入れた物や見直しによって毎年微妙に変わっていきます。これは2021年版です)。

ガチな装備ではないので、雑誌などによくある「あなたのカバンの中身を見せてください」的な感じでゆるゆると見ていただければと思います。



今回のパッキング想定

  • 8月初旬、1泊2日
  • テント場は標高2,800m程度
  • 自炊は1日目夜と2日目朝。1日目昼食は山荘で、2日目昼食は下山後に食べる

 

まずはベースウェイトとパックウェイトについて

イカーズデポさんのHPによると、

  • ベースウェイト:水、食料、燃料、虫除け、日焼け止め、トイレタリー用品等の消費アイテムを除外したバックパックの総重量。着ているもの、ポケット内のものは含まない
  • パックウェイト:山行をスタートする時のバックパックの総重量。水、食料、燃料など全てが含まれる。着ているもの、ポケット内のものは含まない

とのことなので、今回の紹介ではベースウェイトとパックウェイトの2つを書いてみようと思います。

hikersdepot.jp

 

各道具とその重量

今回出てこないもの(サコッシュに入れるため)

 

ザック 

ベースウェイト
1 某外国ガレージブランドのザック(公式には40Lと記載) 985g
985g

写真をアップしたら山で完全に身バレするくらい持っている人を見ないので今回は写真無しですみません。

数年前にOff The Gridに出店していた某外国ガレージブランドのザックを使っています。X-PACでロールトップなので公式発表の40L以上入るし15kgまでOK。背負い心地が良いという訳ではないけれどロールトップが便利なので荷物が少ない時はもっぱらこれ。荷物が多い時はグレゴリーのディバ60を使います。

 

テント

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ベースウェイト
1 finetrack カミナドーム1 インナーテント + 付属の袋 454g
2 finetrack カミナドーム1 フライ + グラナイトギア AIR BAG 5L 388g
3 finetrack カミナドーム ポール + ペグ 511g
4 finetrack カミナドーム フットプリント(ジップロック込) 169g
5 速乾タオル(結露取り用) 34g
1,556g

以前暴風雨でひどい目にあったことがあるのでツェルトではなくテントを使いたい派です。最近はゲリラ豪雨も多いですし。

 

 1,2 カミナドーム インナーとフライの袋は別々にする
きちんと畳まないと付属の袋1つにインナーとフライが入らないので、めんどくさがりでずぼらの私は最初からインナーを入れる袋とフライを入れる袋を分けています。この方がストレス無く収納できるし、縦走の時は濡れているフライを分けて収納できるし、急いでいる時にも◎。

 

 3 ペグについて
今回ペグも入れましたが、場所によっては置いていきます。

 

 4 フットプリント + ジップロック
フットプリント(グランドシート)は撤収時に湿った土などが付いてしまうので、ジップロックで別収納にしています。  

 

 5 速乾タオル(結露取り用)
早朝にテントを畳もうとするとフライとインナーの間に結露が溜まっている事が多いので、速乾タオルで拭いてから畳むようにしています。結露取りを台所用スポンジにすると軽量化になりますが、速乾タオルの方が色々と応用が効くのでこちらを持っていきます。

 

 

シュラフ・ダウン・着替えなど

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ベースウェイト
1 袋:グラナイトギア シルドライサック18L 54g
2   シュラフ モンベル ダウンハガー800 Women's #3 547g
3   モンベル ブリーズドライテックスリーピングバッグカバー 180g
4   ユニクロ ダウンジャケット 209g
5   下山後用着替え(下着は写真外) 286g
6   てぬぐい2枚(32g+36g) 68g
7   靴下 109g

1,453g

 1 グラナイトギア シルドライサック
防水で圧縮も出来る袋を使用。

 

 2 寝袋
時期と標高によってはモンベルダウンハガー800#3(547g)をモンベル アルパインダウンハガー800 サーマルシーツ(384g)に変えます。

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アルパインダガー サーマルシーツ

 

 3 ブリーズドライテックスリーピングバッグカバー(シュラフカバー)
シュラフカバーは省略する人もいると思いますが、私は以前暴風雨でテント内がかなり湿って困ったことがあったので持っていくようにしています。

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雷鳥沢での長時間豪雨ではテント内が湿るほどだった

 

 5 着替え
帰りの電車バスで臭うと他の方に申し訳ないので下山後用のTシャツと下着は持っていきます。

 

 6 てぬぐい2枚
下山後温泉で、"体を拭く用"と"頭を洗った時に巻く用"の2枚。

  

レインウェア

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ベースウェイト
1 袋:ノースフェイス スタッフバッグ 9g
2  foxfire w.クレストクライマージャケット 280g
3  モンベル ストームクルーザーパンツWomen's 180g
4  モンベル レイングローブ 60g
529g

 2,3 レインウェア上下
レインはもっと薄くて軽量のものも販売されていますが、防寒着としても使いたいのでこのチョイス。

 

 4 レイングローブ
雨天時、手が濡れて冷たくなると辛いし体力も奪われるので持っていきます。(行動中の手袋を防水のものに変えるという手もありますが、なんとなく別にしています)

 

身だしなみ関連・コンタクト・スキンケアなど

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ベースウェイト
1 袋:100均ポーチ 11g
2   枕 100均 70g
3   めがね 20g
101g

 2 枕について
荷物を丸めて枕代わりにする方も多いと思うのですが、私はそれで寝るとどうしても頭痛になってしまうので空気を入れるタイプの枕を持っていきます。

 

ベースウェイト外
4 汗拭きシート 15g
5 クレンジングシート 12g
6 ビーソフテン(保湿剤) 57g
7 キュレル クリーム 20g
8 使い切り目薬(コンタクト用) 4g
9 使い捨てコンタクト(1個3g × 4) 12g
10 歯磨きシート1回分個包装(赤ちゃん用) × 2 6g
11 クレンジング・洗顔フォーム・コンディショナー試供品(下山後温泉用) 18g
144g

 4,5 汗拭きシート、クレンジングシート
以前は必要枚数をジップロックに入れて持ち歩いていたのですが、パッキングでの圧のせいか液漏れ・成分の浸み出しのような事が何度か起こったので、今は必要枚数だけを元のパッケージに入れて持ち歩くようにしています。元のパッケージだと液漏れや浸み出しは起こりません。未使用分はジップロックに入れて家に置いておきます(家に置いておくだけなら圧がかからないので浸み出しは起きない)。

 

 6,7 スキンケア
最低限のものだけ。

 

 10 はみがきについて
山ではみがきをするとき口をゆすいで吐き出すのは気が引けるので、歯ブラシは使わずピジョンというメーカーが出している赤ちゃん用のはみがきシートで拭いています。個包装なのが良き。

 

調理関連

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ベースウェイト
1 袋:エバニュー 付属の袋(写真に入れ忘れ) 10g
2   鍋 EVERNEW チタンウルトラライトクッカー2(蓋は置いていく) 78g
3   バーナー EPI QUO 99g
4   フリント式ライター 100均 16g
5   ナルゲンボトル 500ml 89g
6   コップ SEA TO SUMMIT X-マグ 63g
7   ガス缶の下敷き用マット 100均 3g
8   EVERNEW ウォーターキャリー1.5L 36g
9   折り畳みじょうご 100均 29g
10   箸・レンゲ 100均のもの 23g
446g

 

ベースウェイト外
11 EPI ガス缶110 新品の場合 188g
188g

 2 鍋(食器を兼ねる)
ご飯用の食器は鍋で代用します(持っていく時もあります)。よごれはトイレットペーパーとウェットティッシュで拭きます。

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昔の写真なので鍋の種類が違いますが、こんな感じで食べます

 

 3 ガスバーナー EPI QUO
お湯が早く沸くガスバーナーを使いたい派です。

 

 4 ライターについて
標高の高い所ではバーナーの着火装置がうまく作動しないのでライターは必須。電子式のライターも標高が高いと使えない事があるのでフリント式のものを。

 

 5 ナルゲンボトルついて
ナルゲンボトルは水筒用としても使いますが、主な用途はプロテインとBCAAをシェイクして飲む用と、寒かった時に湯たんぽとして使うためです。

 

 7 ガス缶の下敷き用マット
地面にガス缶を直置きして使用するとガス缶の裏が湿って土が付着して面倒なので、下敷きを持っていきます。100均のレジャーシートを小さくカットしたもの。

 

 9 折り畳みじょうご
ペットボトルを水筒代わりにするので、水を入れたりスポーツドリンクの粉を入れたりするのに便利。

 

ヘッデンなど

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左下に細引きで遊んでいる子がいるのですが気にしないでください。すみません。

ベースウェイト
1 袋:グラナイトギア エアジップディティー1L 16g
2   細引き × 2 11g
3   テント用のダイヤル式の鍵 35g
4   洗濯バサミ(6g × 3)100均 18g
5   S字フック 100均一 2g
6   ヘッドランプ(ペルツ・電池式) 87g
7   ヘッドランプ(ノーブランド・USB充電) 70g
8   モンベル ランタンシェード 5g
244g

 

 2,4 細引きと洗濯バサミ
細引きと洗濯バサミはテント内外で衣類等を干すのに使います。湿っているものは少しでも乾かしたいです。

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お見苦しい画像ですみません(こんな感じで干しています)

 

 3 ダイヤル式の鍵
最近はテント場での泥棒など物騒な話も聞くので、テントから離れる時は小さなダイヤル式の鍵をインナーテントのチャックの部分に付けておきます。

 

 5,6,7,8 ヘッドランプ2個とランタンシェード・S字フック
ヘッドランプ2個の理由とランタンシェード・S字フックに関してはこちらをご覧ください。

anoyama.hateblo.jp

 

その他(外付けするもの、隙間に突っ込むもの、ザックのポケットに入れるもの)

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エマージェンシーキットの赤ポーチにネコパンチをかましている子がいるんですが気にしないでください。ホントすみません。

あと、写真撮った後に気づいたのですが、手袋は行動着でベースウェイトに入らないみたいなので心の目で消してやってください。

ベースウェイト
1 マット sirex カンチェンジュンガ(120cmに切断) 99g
2 ストック Black Diamond ディスタンスFLZ 475g
3 折り畳み傘 153g
4 スリッパ 100均 142g
5 エコバック 100均 28g
6 赤ポーチ1(猫がパンチしている方) エマージェンシーキット 231g
7 赤ポーチ2 モバイルバッテリー + ケーブル + コンセントの先 237g
1,365g

 1 マット
時期と場所によってはサーマレストのZライトソルを切ったやつ(247g)にします。

 

 3 折り畳み傘
レインウェアがありますが、テント内で過ごしていて雨が降ってきた時や公共交通機関で移動している時は全身が濡れると面倒なので持っていきます。

 

 4 100均のスリッパ
トイレや水汲みなど、テントからちょっとだけ出たい時にあったほうが便利なので持っていきます。滑りやすい地面のテント場には持っていきません(富士見平小屋のテント場とかは超滑るので注意)。

 

 5 エコバック
エコバックは高速バスに乗る時に羽織物や薬・ペットボトルなどを入れておくのに便利だし、テント内の細々したものを入れるとテント内が片付くし、下山後の温泉時に必要な荷物だけを持って移動するのにも役立つし、帰りのお土産などを入れるのにも役立つし…と、色々使い所があって便利です。

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色々役立つエコバック

 7 モバイルバッテリー + ケーブル + コンセントの先
携帯が使えないと困る場面も多々あるのでモバイルバッテリーは必須。最近はコンセント付きの高速バスもあるのでコンセントの先も持っていくようにします。

 ------------

 

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なんだか左下にしっぽが写ってるんですが気にしないでください。ホントにホントにすみません。

ベースウェイト以外のもの
8 ゴミ袋用ジップロック大 + 結束バンド 16g
9 靴用ポリ袋 100均 14g
10 ウエットティッシュ(アルコールタイプ) 25g
11 ウエットティッシュ(ノンアルコール) 25g
12 トイレットペーパー + モンベルのカバー 119g
13 トイレキット 31g
14 日焼け止め 60g
15 マスク予備 3g
16 グラナイトギア エアジップディティー0.5L + 薬と絆創膏 60g
353g

 8 ゴミ袋用ジップロック大 + 結束バンド
ジップロックの大をゴミ袋にするとゴミから出るニオイが抑えられて◎。結束バンドは靴底が剥がれたりした時など予期せぬ事態のために。

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潰しながらゴミを入れて薄さを保つと帰りのパッキングがしやすい

 

 9 靴用ポリ袋
テント内に靴をしまう時に使用。靴を外に出したままにしておくと、突然の雨で濡れたり結露で湿ったりするので、就寝前にテント内に入れるようにしています。

 

 10,11 ノンアルコールのウェットティッシュも持っていく訳
ノンアルコールタイプのウェットティッシュはコンタクトを入れる時の手拭き用です。アルコールタイプで手を拭いてコンタクトを入れようとすると、手に付いたアルコール成分のせいで目に激痛が走るぞ。

 

 12 トイレットペーパーを入れているモンベルのカバー
首からぶら下げられるようになっており、自分でトイレットペーパーを用意しなければいけないトイレの時に便利なので、あえてカバーごと持っていくようにしています。

 

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備え付けペーパーが無いトイレでは超便利

 

食料を入れる前に途中経過

ベースウェイト 食料を除く持ち物全部
6,679g 7,364g

 

以上で一般的な持ち物は終了。重量はこちらになりました。

ここに食料を入れていくと…

 

食料 

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ベースウェイト外
1 アルファ米×1(乾燥剤、スプーンは抜いていく) 110g
2 レトルトタコライスの素 78g
3 ポタージュスープ × 2 38g
4 プロテイン × 2回分 58g
5 BCAA × 2回分 34g
6 ほうじ茶の粉 18g
7 カロリーメイト × 2 188g
8 フルグラ(家に無かったので写真無し) 150g
9 フルグラ用スキムミルク 30g
10 アミノバイタルウォーターの粉 16g
11 INIC スティックコーヒー × 2 10g
12 アクエリアス500ml 525g
13 水 約1L(写真はペット2本だが、実際はペットボトル1本(556g)とナルゲンに500mlを汲んでいく。) 1,056g
14 ジャガビー × 2 36g
15 スポーツようかん × 6 246g
2,593g

昼食は山荘で何か食べるor買う。必要に応じてお菓子やパンなども山荘で購入する予定。

夜はアルファ米タコライス + ポタージュスープ。

朝はフルグラ + スキムミルク + ポタージュスープ。

 

ここまででパックウェイト10kgを切っているが…

ベースウェイト 食料を除く持ち物全部 パックウェイト
(食料込総重量)
6,679g 7,364g 9,957g

ということで、一般的な持ち物だけだとパックウェイト(総重量)は9,957gでした。

 だがしかし。

 私の場合、ここにカメラ関係が入ってくるのでさらに重くなるのでありました…。

 

 カメラ関連

ベースウェイト
1 カメラ E-M10+レンズ(ケース込み) 796g
2 袋:100均ポーチ 22g
3 予備SDカード 5g
4 三脚 Fotopro DIGI-204 570g
5 三脚 ジョイント 11g
6 予備電池 46g
7 クリーナー(小包装3個) 7g
1,457g

私はカメラが趣味ではないので本格的な機材を持っていません。カメラはマイクロフォーサーズのミラーレスだし、替えのレンズも持っていないのですが、それでも1.4kg超え。結構重いなぁ…。

写真が趣味の人だったらもっと重いんだろうな…。すごいなぁ。

 

終結果(総重量)は…

ベースウェイト
(カメラ入り)
持ち物全部
(食料なし)
パックウェイト
(食料込みの総重量)
6,679+1,457
=8,136g
7,364+1,457
=8,821g
9,957+1,457
=11,414g

10kgを超えたとたん一気に重くなったような気持ちになるのはなぜなんだぜ…。

 

 

余談:これを買い換えたらもっと軽量化出来る!けど…

  買い替え商品 重さ 買い替え料金
1 ユニクロダウン(209g) → モンベルプラズマ1000(116g) -93g ¥27,390
2 レイン上(280g) → モンベル バーサライト上(118g) -162g ¥16,060
3 レイン下(180g) → モンベル バーサライト下(76g) -104g ¥10,450
4 テント結露用タオル(34g) → 100均スポンジ(9g) -25g ¥110
5 100均の枕(70g) → EXPEDの枕(45g) -25g ¥4,620
6 折り畳み傘(153g) → エバニューの傘(76g) -77g ¥3,520
7 Finetrackカミナドーム1(1,280g) → テラノバ ソーラーフォトン(849g) -431g ¥57,000
-917g ¥119,150

 917g削るのに11万円かかるなら、そのお金で山荘に9〜10回泊まった方が良いような気がしてきました。とりあえず5000兆円欲しいです。

 

というか、一番軽量化すべきなのは自分自身の身体なんですけどね。ハハッ。

……お後がよろしいようで。