今日はあの山へ

関東から電車とバスで行く登山・ハイキング

雪の菊花山 大月駅からの雪山ハイキング

f:id:peach_mo:20191225121652j:plain

標高600mくらいの低山でこういう景色を見ることができたのはとても久しぶりな気がします。

 

去年も一昨年も1000m以下の低山にはあまり雪が降らなかったのですが、先日(2019/12/22)の南岸低気圧奥多摩や山梨の低山には雪が降ったようです。

 

山梨県大月市にある菊花山(643.7m)にも少し雪が積もりました。

大月は平地でも雪が降っているよ、と知り合いに教えてもらったので、景色の良い大月駅〜菊花山に行ったら雪景色が素敵だろうなぁと思い、積雪の翌日(2019/12/23)に行ってみました。

 

 

f:id:peach_mo:20191129151011p:plain

 大月駅から菊花山までは登り55分、下り40分(山と高原地図コースタイム)です。サクッとハイキングには持ってこいの山。景色が良いのも◎。

 

コースについては以前書いたこちらの記事の方が詳しいです。

anoyama.hateblo.jp

 


 

f:id:peach_mo:20191225121549j:plain

2019/12/23、10時頃の大月駅前。

 

 

f:id:peach_mo:20191225121553j:plain

空のどんより感が半端ないですが、天気予報ではこの先晴れに変わっていくとのことだったので先に進むことにします。

 

 

f:id:peach_mo:20191225121557j:plain

先ほどの地図の「登山口2」の方から登ります。

 

 

f:id:peach_mo:20191225121602j:plain

積雪は10〜15cmといったところ。

 

 

f:id:peach_mo:20191225121606j:plain

高川山も真っ白です。

 

 

f:id:peach_mo:20191225121610j:plain

樹林帯の積雪は5〜10cmほど。

樹林帯では雪が木にひっかかったりするので、何も無い場所よりは積雪量が下がる事もあります。

 

樹林帯の多い低山では、この「木にひっかかっている雪」が曲者です。

 

降雪直後は樹林帯を歩いていると木に引っかかっていた雪が落ちてくることが多々あります。風で粉雪のように舞い落ちてくれるのならまだ良いのですが、時には塊でドカッと頭や背中に容赦無く落ちてきたりします。

また、雪で落ちてくれるならまだ良いのですが、溶けて水になって落ちてくる事も多々あります。ですので、降雪直後はどんなに晴れていても樹林帯では雨の中を歩いているような感じになったりします(晴れていると雪が溶けやすいので尚の事この状態になりやすいです)。

 

数日経てば木々に積もった雪もだいぶ落ちてくれるのですが、降雪直後のお山に突撃する時はレインウェアやザックカバーが必須だと思います。

 

そして雪解け水がボタボタ落ちているなぁと思ったら早めにレインを着ることをお勧めしたいです。以前、着るタイミングを逃してビショビショになり、凍えそうになったことがあります…。

 

 

f:id:peach_mo:20191225121615j:plain

一番乗りかと思ったのですが、先客の足跡が。イノシシかな?

普段は動物の気配を感じない菊花山ですが、ここにもきっと色々な動物が住んでいるのですね。

 

 

f:id:peach_mo:20191225121620j:plain

そして、降雪直後の低山でよくあるのが、雪の重さで木々の頭が垂れてしまい道を塞いでしまっているパターン。

 

 

f:id:peach_mo:20191225121625j:plain

笹も道を塞いでいることがよくあります。

 

こう言う場合はどうするかといいますと、垂れ下がっている木々をストックなどで揺らして雪を落とします。そうすれば雪の重さが無くなった木はビヨーンと少し上に戻りますので、あいたスペースを通っていきます。垂れ下がっているのが枯れ木・枯れ枝だとしなりが無く上へと戻ってくれない事もありますが、大抵の場合はこれで通れるようになると思います。

 

 

f:id:peach_mo:20191225152918j:plain

このような枯れ木・枯れ枝が道を塞いでいる場合は揺らしても木(枝)が上へ行くことは無いので、脇を通ります。

ただ、脇が崖なのに「積雪によって崖に見えない場合」もあるので、積雪時は足元を確認して通るようにします。何度かその場を踏んでみて、下が崖ではなく地面であることを確認しながら通過すると良いと思います。

 

 

f:id:peach_mo:20191225121629j:plain

f:id:peach_mo:20191225121644j:plain

見晴らしの良い場所に出たものの、富士山方面はなんともどんよりした雰囲気。

 

f:id:peach_mo:20191225121635j:plain

一方で、北西方面は青空が出てきました。

 

 

f:id:peach_mo:20191225121639j:plain

パノラマで見るとこういう感じ。

写真左側・富士山方面も晴れてほしいところ…。

 

 

f:id:peach_mo:20191225121521j:plain

この場所で休憩がてら少し粘ってみると、段々と青空が…。

 

 

f:id:peach_mo:20191225121649j:plain

晴れてきたぞー!ということでテンションも上昇。山頂方面に向かって再び歩き出します。

 

 

f:id:peach_mo:20191225121530j:plain

一番の絶景ポイント、山頂手前の尾根に到着。

とてもわかりにくいのですが、正面の雲の隙間に富士山がチラ見え…。

ここでも粘ったら富士山ワンチャンあるかな?

 

 

f:id:peach_mo:20191225121658j:plain

ということで、この場所でまた少し粘ることに。iPhoneのタイムラプスをセットして「富士山見えるかなチャレンジ」を決行。

 

タイムラプスで様子を動画に納めている間にサクッと山頂に寄っておきます。山頂はこの尾根を渡ったすぐ先にあります。

 

 

f:id:peach_mo:20191225121652j:plain

標高600mちょっとの低山でもこういう景色を見られるなんて久しぶり!

 

昔は近場では陣馬山とか積もることもあったんですが、最近はめっぽう降らなくて…。だから、雪の低山歩きが出来るのはとても嬉しいです。

 

 

f:id:peach_mo:20191225121708j:plain

ほどなく山頂に到着…なのですが。

写真のピントが全然合っていなくてボケボケの写真しかありませんでした。何をどう間違ったのか。というか何をすればこんなにボケボケの写真が撮れるのか…。

 

 

f:id:peach_mo:20191225121712j:plain

菊花山山頂からは岩殿山もよく見えるのですが、ちょうど低い雲にかかってしまって岩殿山山頂は見えませんでした。

 

 

f:id:peach_mo:20191225121704j:plain

f:id:peach_mo:20191225121716j:plain

北西側の空はだいぶ晴れてきました。

ただ、低い雲はかなりのしぶとさ。なかなか取れません。

 

さて、山頂に来る前にセットしてきた「富士山見えるかなチャレンジ」のタイムラプス。結果は…後日ツイートした動画でどうぞ。

 

ということで、 潔く下山したのでした。

人間諦めが肝心です…。

 

 

f:id:peach_mo:20191225121534j:plain

ところが、下山していると段々と雲が取れ…

写真中央、わかりますかね?

 

 

f:id:peach_mo:20191225121539j:plain

f:id:peach_mo:20191225121721j:plain

f:id:peach_mo:20191225121726j:plain

下山を始めた途端に富士山が見えてきたのでした。
登山あるあるすぎて笑っちゃいました。

 

帰りは来た道と同じ道で下山。樹林帯では木々に積もった雪が解け落ちた影響で、地面の雪は随分と溶け足元はグチャグチャになっていました。

 


 

大月駅〜菊花山の行動時間は短いですが、新雪を踏むことが出来たし、とても良い景色だったので大満足の山行となりました。

 

今年の冬は例年に比べて気温が高いとの予報が出ていますが、はたしてどうなるでしょうか。下界で交通機関が止まってしまうのは困りますが、お山の上では雪が降って欲しいですね。 

f:id:peach_mo:20191225121545j:plain