2020年10月2日に安達太良山へ行ってきました。
東北の山ですが、条件を満たせば公共交通機関でも日帰りも可能な安達太良山。一方で時間が許せばくろがね小屋で1泊することも出来ます。
安達太良山のざっくりとした地図がこちら。
塩沢温泉バス停から登ることも出来ますが、今回は奥岳バス停(奥岳登山口)への東京近郊から公共交通機関を使ったアクセスについていろいろ調べたことをあれこれ書いてみたいと思います。本当は山行記録(くろがね小屋に泊まった話)も書こうと思ったのですが行き方の記載だけで長くなってしまったのでそれは別の記事にでも……。
※以下に記載する時刻や料金は2020年10月時点のものです。また、お出かけの際は最新の時刻表・料金の確認をお願いいたします。
まずは安達太良山の位置確認
安達太良山は福島県の山。登山口のある奥岳行きのバスは二本松駅から出ています。
東京から登山口のある奥岳バス停までの道のり
まずは東京から郡山駅or福島駅まで移動、次に郡山駅or福島駅から東北本線で二本松駅まで移動します。
そして、二本松駅前から登山口がある奥岳行き方面行きのバスに乗車します。便によっては岳温泉バス停で乗り換えが必要です。例年「4月下旬〜9月末の土日祝」と「10月〜11月初旬の毎日」に「二本松駅前発 奥岳行き」の臨時便バスが出ているのですが……
2020年は臨時便バスが土日祝のみ(例年紅葉時期は毎日運行していたのですが…)
奥岳行きの臨時便バスは例年であれば紅葉の季節(10月〜11月初旬)は毎日運行されているのですが、2020年はコロナの影響で土日祝のみの運行になっています。来年以降はどうなるのでしょう……。紅葉の季節は毎日運行してほしいよね……。
主な交通手段
まずは往路の話ですが、東京都内発の電車バスの詳細説明をする前に、登山口のある奥岳行きのバスの発車時間の把握をしておきましょう。バスの運行会社は福島交通です。
往路:奥岳方面のバス
奥岳行きのバスが出ているのは東北本線の二本松駅です(二本松駅への主な行き方は後述します)。2020年は臨時便が土日祝のみの運行なので、バスの出発時間も平日と土日祝で少々変わります。
平日の場合
2020年10月時点で、平日の路線バスは以下の通りです。
二本松駅前 08:06→奥岳 08:51(¥800)
土日祝の場合
奥岳臨時便バスを使います。2020年はコロナの影響で以下の通りです。
※10/3〜11/3の土日祝運行
2020年秋奥岳臨時便 | ||||
---|---|---|---|---|
二本松駅前 | 岳温泉 | 奥岳 | 料金 | |
臨時便 | 08:15 | 08:45 | 09:05 | ¥800 |
通常路線バス | 09:28 | 09:53 | ー | ¥500 |
臨時便 | ー | 09:55 | 10:05 | ¥300 |
通常路線バス | 12:23 | 12:48 | ー | ¥500 |
臨時便 | ー | 12:50 | 13:10 | ¥300 |
乗り換え無しで奥岳バス停まで行けるのは二本松駅08:15のみ。他は岳温泉で乗り換えが必要です。 登山の場合は08:15のバスに乗りたいところです。
※2020/10/06追記
2名〜になりますが、昭和タクシーがタクシー往復料金&ロープウェイ往復料金のセットプランを販売しています(紅葉期10月の土日祝は運行していない)。2名利用・二本松駅ー安達太良高原の往復で1人あたりの料金が¥4,800。バスより若干移動費が高くなりますがバス待ちをしなくて良いというメリットもあります。
ただ、このセットはロープウェイ料金が往復なので、登山をロープウェイー安達太良山の往復にする必要もあります。詳しくは安達太良高原のHPに記載があります。
往路:電車・高速バス
次に、東京近郊から二本松駅までのアクセスですが
新幹線か高速バスで郡山or福島まで行き、東北本線に乗り換えて二本松まで行きます。奥岳行きバスの発車時間が平日08:06発、土日祝08:15発なので、どちらも08:00には二本松駅に着きたいところです。
平日・休日共通
新幹線の場合
2020年10月時点では
- やまびこ51号(東京06:04→大宮06:30→宇都宮06:54→郡山07:24)
に乗ることが出来る人ならば
- 郡山(東北本線)07:35発→二本松07:59
に到着できます。
東京ー郡山間の運賃は指定席を合わせて¥8,340、郡山ー二本松間はIC利用で¥418です。
夜行高速バスの場合
往路は昼便では色々と間に合わないので夜行便を使用します。夜行便のバスは2020年10月時点で
- 池袋23:20→福島西口04:00(4列シート)
- バスタ新宿24:05→福島西口04:50(4列シート、3列独立シート)
- 東京八重洲南口23:50→郡山04:40→福島東口06:00(3列独立シート)
などがあります。運賃は¥2,500(直前割引等)〜¥6,400ほどです。コロナの影響で運休になっている高速バスも多いので、落ち着いたら他の便も出てくるかもしれません。
ちなみに福島→二本松、郡山→二本松、どちらもIC利用で¥418です。Suicaが使えます。
夜行高速バスで移動した場合は時間がかなりあまるので郡山駅や福島駅で早朝からやっているファミレスなどに行って時間を潰すのが良いのかなと思います。二本松駅には時間を潰せそうなお店は無いんですよね……。
- 福島駅西口から徒歩8分、福島駅東口から18分に06:00から営業のガスト
- 福島駅西口から徒歩10分、福島駅東口から21分に24h営業のデニーズ
- 福島駅は朝6時には開いており、改札を入ってホームに待合所があるのでそこで時間を潰しても○
復路
平日帰宅の場合
2020年10月時点で、平日のバスは以下の通り。
- 奥岳16:15→二本松駅前16:59(¥800)
バス到着後、速攻で郡山まで移動したとしても
- 二本松17:14→郡山17:39(IC利用¥418)
ちなみに、郡山からその日のうちに東京に戻れる高速バスは一番遅いもので
- 郡山17:30→バスタ新宿21:48
なので、どうしてもその日のうちに帰りたい場合は新幹線(郡山ー東京:¥8,340)を使うしかありません。
時間もあって交通費をとにかく節約したい場合は郡山or福島発の夜行まで待つのも手です。ただ相当な待ち時間が発生しますが…(地元のおいしい居酒屋とかで時間を潰すのもアリ?)
東京方面行きの夜行バス
- 福島西口25:20→池袋06:15(4列シート)
- 福島西口24:00→バスタ新宿05:24(4列シート)
- 福島東口23:00→郡山23:59→東京日本橋口06:20(3列独立シート)
などがあります。運賃は¥2,500(直前割等)〜¥6,400です。ちなみにコロナの影響で運休になっている高速バスも多いので、落ち着いたら他の便も出てくるかもしれません。
土日祝帰宅の場合
2020年10月時点で、奥岳臨時便の復路バスは以下の通り。
10/3〜11/3の土日祝運行
2020年秋奥岳臨時便 | ||||
---|---|---|---|---|
奥岳 | 岳温泉 | 二本松駅前 | 料金 | |
臨時便 | 12:20 | 12:40 | ー | ¥300 |
通常路線バス | ー | 12:50 | 13:14 | ¥500 |
臨時便 | 15:30 | 15:50 | ー | ¥300 |
通常路線バス | ー | 16:22 | 16:46 | ¥500 |
帰りは岳温泉で必ず乗り換えが発生します。
15:30の臨時便で帰宅する場合、二本松駅前に16:46着なので以下のように高速バスを使い安く当日中に帰宅できるのですが非常にリスキーです。
- 二本松16:51→ 郡山17:17(¥418)
- 郡山17:30→バスタ新宿21:48(高速バス4列シート ¥3,360〜¥4,300)
まず二本松での乗り換え時間が5分しかないのでバス遅延が発生するとアウトです。 そして電車が遅延してもアウトです。時間通りにいったとしても郡山でのバスの乗り換え時間が13分しかないので非常にせわしない。どうしてもその日中に帰りたい場合は新幹線の方が無難ではないでしょうか……。
時間のある方で交通費を抑えたい場合は夜行バスで帰るのも手です。ただし長い待ち時間が発生します。
東京方面行きの夜行高速バスについては前述した「平日帰宅の場合:東京方面行きの夜行バス」をご覧ください。
朝9時頃奥岳バス停に到着して、奥岳バス停12:20発の臨時便で帰る人はほぼいないと思いますが、くろがね小屋に宿泊後、奥岳バス停に下山する場合はこの時間の臨時バスが非常に役立ちます。
- 奥岳12:20→(岳温泉で乗り換え)→二本松駅前13:14(計¥800)
- 二本松13:53→郡山14:19(IC利用 ¥418)
- 郡山15:43→バスタ新宿19:54(高速バスあぶくま20号 4列シート)
と乗り継げばその日のうちに帰る事が出来ます。高速バスは¥3,910(早割適用)〜¥5,000です。
以上を踏まえると……
- 1日しか時間が取れない人→往復新幹線使用 ¥19,116
- 時間に余裕のある人→往復夜行バス使用 ¥7,436〜¥15,236
- 行きは夜行使用で翌日中に帰りたい人→往:夜行バス/復:新幹線 ¥13,276〜¥17,176
あたりが主な(現実的な)移動手段なのかな、と思います。
ということで、行き方をいろいろ調べてあれこれ書いてみました。冒頭でも書きましたがとんでもなく長くなりましたので、安達太良山の山行記録については別の記事にて……。