2022年3月11日(金)に神奈川県・湯河原町にある湯河原梅林と幕山(まくやま 626m)・南郷山(なんごうさん 611m)に行ってきました。
幕山の斜面には約4,000本の梅があり、その一帯は湯河原梅林と呼ばれています。梅の花が咲く毎年2月上旬〜3月中旬には「梅の宴」が開かれ、毎年多くの観光客が訪れます(入場料¥200)。期間中は湯河原駅から臨時バスが出ているので非常にアクセスしやすくなっています。
幕山の位置
神奈川県足柄下郡湯河原町にある幕山。山と高原地図では「30.箱根」、山と高原地図ホーダイ(月額アプリ)では「幕山・城山」に掲載されています。
幕山へのアクセス方法
※「梅の宴」期間中は湯河原駅〜幕山公園の臨時直通バスが出る。直通ではバス15分、通常バスでは18分で幕山公園に到着。
参考:新宿からの交通費、費用など
※IC使用の場合です
行き
入場料
・湯河原梅林 入場料:¥200(Suica/PASMO使用可能)
帰り
合計:¥3,162
今回歩いたコース
幕山公園バス停から徒歩7,8分で湯河原梅林に到着。湯河原梅林内で梅を鑑賞しながら梅林最高地点まで登ります。その後は登山道となり幕山山頂→自鑑水→南郷山と進みます。南郷山からの下山はピストンです。
歩行時間(筆者の場合、休憩含まず。写真を撮るために立ち止まる事が多いので参考程度で見て下さい)
・幕山公園バス停〜湯河原梅林入口:8分
・湯河原梅林をウロウロ:27分
・梅林最高地点〜幕山山頂:45分
・幕山山頂〜自鑑水:20分
・自鑑水〜南郷山山頂:20分
・南郷山〜幕山山頂:45分
・幕山〜湯河原梅林入口:50分
・湯河原梅林入口〜幕山公園バス停:8分
合計:3時間43分
お役立ちリンク
・湯河原町HP:梅の開花情報、会場案内図などはこちらで
・箱根ナビ:通常のバスの時刻表は「箱根登山バス」から調べられます。臨時バスの時刻表はHPを少し下に行ったところにある「トピックス」に記載されている事が多いです。
山行記録(道中の写真など)
バスに乗り幕山公園まで
電車の改札を出たら左に進むとバス乗り場があります。梅の季節は写真のような看板が出ているのでわかりやすいです。(普段は3番乗り場からバスが出ています)
バスに乗車して幕山公園バス停で下車。少し歩くと入場料を払う場所に出ます。入場料はSuica/PASMOでも支払えるので便利です。
幕山公園バス停〜湯河原梅林散策
さて、まずは湯河原梅林を散策します。
幕山公園バス停から梅林入口までは7,8分ほどです。途中、さっそく幕山とその斜面に咲く梅の花が目に飛び込んできました。
4,000本もの梅が咲き誇る湯河原梅林。春色につつまれた山の斜面が美しく素敵です。
トイレは湯河原梅林の手前にあります。
トイレの近くにあるこの階段を登り、道路を渡ると、
湯河原梅林入口に到着。幕山に登る前に、まずは梅林ゾーンをゆるりと散策します。
梅林ゾーンは特に決まった順路はありません。ですので思いつきであっちへ行ったりこっちへ行ったりしながら梅を鑑賞します。
白梅と紅梅が同じ木から咲いているものもありました。こういう品種もあるんですね。
梅林の斜面を上がっていくと、「幕山ハイキングコース 山頂」の標識があるので、登山はそちらへと進みます。
階段を上がり、標高をあげていくと、
やがて梅林を見下ろすようになります。
山の斜面を埋め尽くす梅の木々が見事です。
さらに登っていくと「梅林最高地点」の看板が出てきます。梅林はここでおしまい。ここから先は梅の木が無いハイキングコースとなります。
梅林最高地点〜幕山山頂まで
次は梅林最高地点から幕山山頂を目指します。
梅林最高地点から幕山山頂の直下までは1本道なので迷うことはまず無いと思います。
幕山山頂まではつづら折りの上り坂が道が続きます。普段登山をしている方には問題ないと思いますが、普段登山をしない人が「梅林のついでに山頂まで行ってみるか〜」と軽い気持ちで登るには辛い坂だと思います。
梅林最高地点から少し登るとあずまやがあります。
道中、真鶴半島と相模湾が見えるポイントがいくつかあるのですが、あいにくこの日は霞んでしまってこんな感じ……。春になると空が霞んでしまいがちなので、こればかりは仕方がないですね。
つづら折りの道を辛抱強く歩き進めていくと、
幕山山頂直下に到着。「幕山 近道 頂上」という標識があるのですが……
標識から左右どちらにも道が伸びているので、初見だとどちらへ行こうか迷います。
私はいつも左に行くようにしています。その方が若干早く山頂に早く着く(と思う)ので……。
ということで、左に行くと2分もかからず山頂です。
幕山の山頂は広く開放的。レジャーシートを持ってきてお弁当を広げている方もたくさんいらっしゃいました。
山頂からは真鶴半島と相模湾が見えるのですが、海の方向はやはり霞んでしまって残念でした。冬に来たらスッキリとした空と海が見られるんだろうなぁ。
幕山〜自鑑水〜南郷山
さて、次は自鑑水を経由して南郷山を目指します。
道標を「南郷山」方面に進みます。
幕山までのつづら折りの坂に比べるとこちらの道はずいぶんとおだやかです。
分岐が出てきたら「南郷山」方面へ。
途中、道路の向こう側へと渡る場所があります。
道路を渡ると自鑑水への道標があるので、そちらへと進みます。
するとなんだか雰囲気の良い道に。「良い道だな〜この道が長く続くと良いな〜」と思いながら歩き進めると、
数分で「自鑑水」に到着してしまいました。
幕山からは20分ほどでした。別名を「自害水」と言うようです。
「自鑑水」は源頼朝にゆかりがある『池』のようです。
頼朝にゆかりのある湯河原には様々な頼朝伝説が残っており、自鑑水もその一つ。
石橋山の合戦に敗れた頼朝は山の中を敗走してこの池にたどり着いたが、その際に池に映る自分のやつれた顔を見て自害を決心しましたが、家来になんとか諌められて思いとどまったという伝説が残っています。
ただ、この日見た「自鑑水」はほとんど干上がっていて、池というよりは水たまりのようでした……。
さて、自鑑水を後にして、次は南郷山へと向かいます。
途中にあるこの分岐は左側へ。地面に近いところに「南郷山 0.6k」と書いてあるので見落とさないように注意です。
途中、林の中を登っていき……
ほどなくすると、笹に囲まれた道となります。
これを歩き進めると、
突如開けた明るい場所に出ます。ここが南郷山山頂です。自鑑水からここまで20分ほどでした。
山頂からの見晴らしはあまり良くないのですが、ここから南東方向にある登山道を少し進むと、
真鶴半島と海を目の前に見渡すことができます。
ただ、今回は春霞でスッキリ綺麗な景色とはいかず。綺麗な景色をお届けできず申し訳ないです。
帰りは来た道をピストンで帰ります。
湯河原梅林まで降りてくると、大勢の人が梅林を散策していました。
下山後はソフトクリームを食べ、お土産にきび餅を買う
湯河原梅林の手前のトイレ周辺まで戻ると、近くに梅ソフトクリームを販売しているお店がありました。
「酸っぱいですか?」と聞いたところ「梅シロップを使っているので全然酸っぱくないんですよ〜」とのことだったので1つ購入。普通に甘いソフトクリームでした。梅の感じはほとんど無かったかな。
奥の小広場では、そば・カレーなどのイートインができるお店とお土産屋さんがいくつかありました。その中に「湯河原名物 きび餅」が売っているお店があり、試食させてもらったところ、甘すぎず素朴な味でとても美味しかったのでお土産として買っていきました。これ、オススメです。
本格的なお土産用の個包装は¥800でしたが、無造作にパックに入っているきび餅は¥350という安さ。味はどちらも同じだそうなので、かしこまったお土産でなければパックの方が断然お得です。
お土産を買った後は幕山公園バス停へ。湯河原駅行きのバスに乗って帰路につきます。
この時期だけの臨時バスは30分に1本の間隔で運行している(2022年の場合)ので、場合によってはお土産屋さんなどで時間を潰し、頃合いを見てバス停へ向かうのが良いと思います。
ということで幕山公園バス停から臨時バスに乗り、15分ほどで湯河原駅に到着。今回もお疲れ様でした。
おわりに
山の斜面に咲き誇る4,000本の梅の木は見ごたえがあり見事でした。相模湾・真鶴半島方面の景色は霞んでしまって残念でしたが、それも含めて春の訪れを感じる山行でした。
次はどこの山で春を感じようかな。行きたい場所は色々あるのですが、天気とかタイミングとかなかなか難しいですよね。今回はタイミングを合わせる事ができて良かったです。