2021年3月23日(火)、埼玉県東秩父村にある花桃の郷が見頃らしいということで足を運んでみました。花見のあとは近くの皇鈴山(みすずやま:679m)、登谷山(とやさん:668m)を登り、釜伏峠から中間平緑地公園に向かい、展望テラスで関東平野を一望する予定だったのですが、ハプニングがあって計画通りに歩けなかったり、心臓止まりかけたり、まあ色々とありましてね……。
花桃の郷・皇鈴山・登谷山の位置(ざっくり)
花桃の郷は埼玉県東秩父村に、皇鈴山と登谷山は埼玉県東秩父村と皆野町を分ける山陵にある山です。山と高原地図は「22.奥武蔵・秩父」。
花桃の郷へのアクセス方法
花桃の郷は寄居駅からイーグルバスに乗って大宝バス停で下車。そこから徒歩10分ほどです。
お役立ちリンクいろいろ
・東秩父村観光サイト:花桃の郷について記載あり。春花専用チラシのPDFもある。
・イーグルバスHP
今回の軌跡
仙元峠までは舗装路多めなので山歩きという感じは少ないかも。
今回かかったお金
自宅最寄駅〜寄居駅(電車)
寄居駅〜自宅最寄駅(電車)
合計:¥820+自宅最寄駅から寄居駅までの往復運賃
山行記録
まずは花桃の郷へ
バス停を降りて5分ほど歩くと花桃の郷入口に。写真撮るのを忘れちゃったんですが、この入口とバス停の間に公衆トイレがありました。
先に進むと花桃の鮮やかなピンクが目に飛び込んできます。THE・春って感じ。
途中に「かたくりの群生地」の標識があったので寄り道してみます。5分もかからず行けます。
群生地と聞いて「城山かたくりの里」のような規模を思い浮かべてしまったのですが、こちらの群生地はそれほど大きくなく、山肌の一部にかたくりがひっそりと咲いていました。斜面をよく見ていないと見落としてしまうかも。
HPには「花桃はおわりかけ」と書いてあったのですが、それでもこれだけたくさんの花桃が見られるとは嬉しい誤算でした。
花桃の郷入口からかたくりの群生地に寄り道しても駐車場まで11分くらい。協力金300円をポストに入れます。トイレがあるのはありがたい。
駐車場すぐ横に「花桃の郷展望台」があるので登ってみます。
階段を登って……
花桃の郷展望台に到着。展望台は「大内山 324m」みたいです。
展望台からの眺め。色鮮やかな春の里山の風景に思わず「おお〜!」と声が出てしまいます。ひとりなのに。
展望台の階段を下り切り、そのまま進むと東屋が。
東屋からの景色。
さて、次は皇鈴山へ向かうべく舗装路を上がっていきます。
道中色々な花が咲いていました。まさに春爛漫。お花の名前に詳しくないのが悔やまれます。
道中、ノスタルジーでパンチのあるプレハブがポツンとありました。これは何の建物だったんだろう?
舗装路をひたすら歩いて皇鈴山へ
さらに登っていくと花桃の郷からは離れ、40分くらい舗装路を歩くようになります。
「皇鈴山展望台入口は左」
途中斜面を登って登山道(?)に合流。
するとほどなく皇鈴山に到着。
すぐ近くに駐車場、そして展望台があるので寄っていきます。
おっ、特等席があるじゃないですか。
特等席から見えるのは小川町方面。春なので空はかすみ気味でしたが、それでも遠くまで見渡すことのできる好展望。
序盤に歩いた花桃の郷も見えました。
登谷山へ
さて次は登谷山へと向かいます。
途中、柵のある場所から花桃の郷を見下ろして。里の様子がよくわかります。
ほどなく「茱萸ノ木峠(ぐみのきとうげ)」に。真ん中の舗装されていない道を進みます。
鉄塔が出てきたら頂上はすぐそこです。
登谷山の頂上はこじんまりながら、皇鈴山展望台に負けず劣らずの好展望。
山頂に石碑があったのですが、文字はかすれて見えず。何の石碑だったのでしょう?帰ってググってみたけれど分からずじまい……。
釜伏峠でハプニング
次の目的地は釜山神社がある釜伏峠。そして釜伏峠から中間平公園に向かいます。公園の展望台の見晴らしがとても良いとのことなのでワクワクしながら先に進みます。
途中、ソーラーパネル群の横を通り道なりに進むと、
釜山神社へ向かう標識が出てくるので、そこを曲がります。
釜伏峠に到着。……ん?
ん?ん?
「令和3年2月15日頃より道路復旧工事のため中間平公園方面へは通行できません」
えっ?何でまだ終わっていないの?
私だって何も下調べしていない訳ではありません。通行止めを行っていたことは知っていました。でもそれは3/19までの話。この日は3/23なのでもう終わっているはず。通れない方がおかしい。
……と思ってさらに奥の立て看板を見ると、しれっと3/24までになっている。
そりゃないぜ寄居町さん。3/24までに工期がのびたならHPもその旨ちゃんとアップデートしておいておくれよ!
まったく今年1発目の山行だというのに、幸先良い(悪い)じゃないか。
さてどうしましょう。とりあえずいったん落ち着くために釜山神社にお参りしておきます。
地図を見るとこの先まだ山道は繋がっているので、不本意ながら縦走することに。予定していた歩行時間はオーバーしてしまいますが致し方ない。
下山後に寄居駅でカツ丼を食べる気満々だったので、「(どうか、カツ丼に間に合いますように……)」と神様に手を合わせて先を急ぐことにします。
そして、通行止めに動揺したせいで釜山神社奥にある釜伏山に寄るのを完全に忘れてしまいました。
ということで延長戦に突入。塞神峠目指して歩き進めます。
延長戦、先を急ぐはずなのに
釜山神社〜塞神峠は序盤こそ山道ですが、
途中からはまた舗装路を歩きます。
「豚コレラウイルスに感染したイノシシが見つかっているから下山後は靴を洗ってください」だそうです。
塞神峠着。道が3つに分かれています。普通に考えたら真ん中なのですが、地図を見るに右の舗装路を行くと「日本水 取水場」なるものが。おいしい山の湧き水を汲めるようです。
地図を見ると、水場に寄った後に登山道(仙元峠)に復帰できる道もあるようなので「日本水 取水場」へ寄り道することに。おいしい水を求めて舗装された坂道をガンガン降ります。
取水場には車で水を汲みにきている方がちらほら。ポリタンクを何個も持ってきている方も。有名な場所なんですね!
で、私も汲んで飲むつもりでいたのですが、ここに来て急に、先ほど見た「豚コレライノシシがいます」を思い出してしまいます。
「(その場でググったら滝みたいな所が源泉だったので)野生動物が水浴びしてたりしないのかな?」
「煮沸しないでイケるのかな?」
「お腹弱いマンだから歩いている途中でお腹痛くなったら嫌だな」
「持ち帰るにしてもザックが重くなるのが嫌だな」
などなど、いろいろと悪い方に考えてしまい、結局、水汲みもせずに先を進むことに。
しかも、地図にある道で登山道に復帰しようと思ったのですが、どこをどう探しても復帰できる道が無いというまさか。
ここで国土地理院の地図を確認できればよかったのですが、こちらまで来る予定になかったのでこのあたりの地図はダウンロードしておらず。
1つ怪しい箇所があったのですが、個人のお宅の敷地みたいだし、ロープも張ってあるし。不法侵入になったら良くないのでやめておきました。
なんだなんだ、今年1発目の登山、本当に幸先がイイ(悪い)な!
ということで塞神峠まで登り坂をヒーヒー言いながら戻ります。
ということで戻ってまいりました塞神峠。結局、水も汲まずに坂道を降って再度登って、ただただ苦労をしただけだった……。
ちなみに仙元峠には水場の方へ抜けられそうな道はありませんでした。国土地理院の地図を見ると、山と高原地図とは違う場所(水場のさらに先)から仙元峠への道があることにはなっていましたが、多分、人が通らなすぎて踏み跡が無くなっているのでしょう。
植平峠の先でまたハプニング
植平峠を金ヶ岳方面に進み野上駅へ下ることにします。山と高原地図には金ヶ岳って書いてあるけれど、看板は金ヶ嶽。
カツ丼に間に合うかがだいぶ怪しくなってきましたが、このあたりでいったん小休止することに。
ペットボトルの水を飲みつつザックの中の行動食を取ろうとしていたら、なんだか視線を感じたのでそちらに目をやると……。ヤバイ、熊だ!
カモシカでした。
熊かと思ったよ〜びっくりしたよ〜心臓止まりかけたよ〜。
なんだよそんなつぶらな瞳で私を見るなよ〜照れるやろ〜〜〜/////
小休止を終えて先へ進み、振り返るとまだこちらを見ていました。いつまでも見つめてくるカモシカちゃん。縄張りにお邪魔してごめんね。
金ヶ岳の山頂の場所はどこだ
カモシカちゃんの写真を撮ったりしていて時間ロス。もうカツ丼は完全にあきらめた。のんびり先に進むことにします。
山と高原地図ではこの看板があるあたりが山頂のはずなのですが……。
行き止まりにあるのは石碑のみ。これが看板に書いてある御嶽大神なのかな?ここが山頂なのかなぁ?
よくわからなかったので仕方なく下山を続けます。途中、春日神社への分岐がありましたが、なんだか獣の気配がしたのでやめておきました。
色々ありましたが無事に下界へと戻ってまいりました。
降り立った登山口にあった金ヶ嶽の説明。
「ここから30分登れば春日神社(琴平神社合祀)の小祠がある山頂に着く」
なるほど、どうやら山頂は春日神社にあったようです。
その後は15分ほど街中を歩いて野上駅まで。
いやぁ、今回は色々ありました。予定通りにいかなくてカツ丼も食べられなかったけれどこういう時もあるよね。おつかれやまでした。
おわりに
通行止めがあったり、道が無かったり、獣に会ったり。色々あってあまり人の参考にならないような山行でしたが、せっかくなのでブログに書いてみました。
それにしても幸先の良い2021年スタートでした。今年は道中いろいろある年なのかもしれません。でも、それはそれで楽しいかもしれません。